「本当にそれで大丈夫?」「こうしたほうがいいんじゃない?」そんなふうに言われてしまうことはありませんか?「なぜいつも、干渉されるんだろう……」と悩んだとき、私たちはどうすればいいのでしょうか?
累計20万部を超えるベストセラー著者、林健太郎氏が執筆した『なぜか干渉される人 思わず干渉してる人 あの人と「いい距離感」を保つコミュニケーション術』から「しんどい相手」が「心地よい人」に変わる、いい距離感を保つためのコミュニケーションを本記事で紹介します。

「言えなかった」ストレスは自分で処理する
気になるのは、「言いたいのに、言えなかった」というストレスが自分の中に残り、モヤモヤすることです。
言いたいことが言えないストレスはつらいものです。
しかし、このストレスは、自分で処理しなければなりません。
「えっ」と思った方。これは非常に大事な観点です。
ストレスやダメージを負ったとき、その傷を誰かに癒してもらおうとしていませんか?
それこそ大いなる誤解です。
いっときラクになることもあるかもしれませんが、それはおそらく気のせいです。
そう書くと、ちょっと強烈過ぎるかもしれませんが、これを「骨折」にたとえるとわかりやすいかもしれません。
あなたが骨折したとして、病院に行けば、お医者さんはギプスを巻いたり松葉杖を用意してくれたりしますよね。
ただ、ギプスや松葉杖は「支える」ものであって、折れた骨を直接治すことはできません。
時間とともに骨自身が修復しようとする働き(自然治癒力)によって治るわけです。
お医者さんや看護師さんがいくら「早く治れ!」と願っても、それが直接回復につながるわけではありませんよね。
そんな骨折の話と同じで、人の力で、傷が癒えることはありません。
脳科学的にも、感情的な傷が回復するのは、脳の自己調整機能によるものという調査があるそうです。
他者の介入は刺激にはなっても、回復のメカニズムそのものを担うことはできないのです。
まして、ストレスを受けた瞬間、よりによって目の前の「ストレスを与えてくる張本人」に心の傷を癒してもらおうとするなんて、自ら傷を広げにいくようなものです。
自分を立ちなおらせることができるのは、最終的には自分だけです。
この認識が、自立の第一歩。
自分を元気にする力は自分にしか備わっていないことを、忘れないでください。
(本記事は『なぜか干渉される人 思わず干渉してる人 あの人と「いい距離感」を保つコミュニケーション術』から一部を抜粋・編集して掲載しています)