「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「後悔しないためにいますぐやるべきこと」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

物欲や食欲より
「伝えたいこと」を優先する
もしいま突然、目の前に死神がやってきて「あなたは明日死ぬ運命です」と伝えてきたら私たちはどうするだろう。「やりたいことは、今日のうちならまだできますよ」ということだったら。
ずっと欲しかったものを買う? 太ることも気にせず、食べたいものを思う存分食べる?
いや、明日死ぬなら、そんなことはどうでもいい。欲しかったものと言ってもあの世に持っていけるわけじゃないし、どんなに好物だってそれほどたくさん食べられるわけじゃない。
それよりも、誰かに「伝えたいこと」があるんじゃないだろうか。
大切な人に会って、出会ってくれたこと、これまでしてくれたことに対して感謝を伝える。謝りたいことがあれば、謝る。伝えないまま、二度と会えなくなってしまうのが辛いから。
私は、死神の想像をしたとき、感謝を伝えたいと思った人の顔が次々と思い浮かんだ。
その中には、すでにもうこの世にいない人もいた。そう、私が明日は生きていたとしても、相手の人がいなくなることもある。
「いつか伝えよう」は、先延ばしにしていると叶えられなくなるかもしれない。
「そのうちやる」は「一生やらない」
気分を整えて、最高の一日を一生続けるというコンセプトの本、『人生は「気分」が10割』の中にこんなメッセージがあった。
会いたい人には早々に会うべきだし、連絡を取りたいならただちに行動に移すべきだ。やりたいこと、食べたいもの、行きたいところも同じだ。
どうやら僕らは時間が永遠にあると錯覚して生きている。永遠なんて存在しないことは常識だし、人生がいつか必ず終わることも知っている。それなのに、どういうわけか時間が永遠にあるかのように振る舞っているのだ。
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.232)
私たちはみんな、人生にいつ終わりが来るのかわからない。「いつかやる」「そのうちやる」と言って先延ばしにしていたら、死ぬ間際になってきっと後悔する。
それは知っているはずなのに、つい忘れてしまう。
だから、ときどきこういったメッセージを読んで行動に移したいなと思う。今まさにそのチャンスだ。私は今日、大切な人に感謝を伝える。あなたはどうする?
(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著 Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。