「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「後悔しないためにいますぐやるべきこと」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

【後悔していることランキング】「欲しいものを買わなかった」を抑え、誰もが納得する「第1位」は?Photo: Adobe Stock

物欲や食欲より
「伝えたいこと」を優先する

 もしいま突然、目の前に死神がやってきて「あなたは明日死ぬ運命です」と伝えてきたら私たちはどうするだろう。「やりたいことは、今日のうちならまだできますよ」ということだったら。

 ずっと欲しかったものを買う? 太ることも気にせず、食べたいものを思う存分食べる?

 いや、明日死ぬなら、そんなことはどうでもいい。欲しかったものと言ってもあの世に持っていけるわけじゃないし、どんなに好物だってそれほどたくさん食べられるわけじゃない。

 それよりも、誰かに「伝えたいこと」があるんじゃないだろうか。

 大切な人に会って、出会ってくれたこと、これまでしてくれたことに対して感謝を伝える。謝りたいことがあれば、謝る。伝えないまま、二度と会えなくなってしまうのが辛いから。

 私は、死神の想像をしたとき、感謝を伝えたいと思った人の顔が次々と思い浮かんだ。

 その中には、すでにもうこの世にいない人もいた。そう、私が明日は生きていたとしても、相手の人がいなくなることもある。

「いつか伝えよう」は、先延ばしにしていると叶えられなくなるかもしれない。

「そのうちやる」は「一生やらない」

 気分を整えて、最高の一日を一生続けるというコンセプトの本、『人生は「気分」が10割』の中にこんなメッセージがあった。

 ためらうなんて、ぜいたくだ。大切な人がいるのなら先延ばしになんかせずにさっさと気持ちを伝えるべきだし、ありがたい人がいるのなら今すぐ感謝を伝えるべき。好きな人がいるのなら速やかに思いを伝えるべき。

 会いたい人には早々に会うべきだし、連絡を取りたいならただちに行動に移すべきだ。やりたいこと、食べたいもの、行きたいところも同じだ。

 どうやら僕らは時間が永遠にあると錯覚して生きている。永遠なんて存在しないことは常識だし、人生がいつか必ず終わることも知っている。それなのに、どういうわけか時間が永遠にあるかのように振る舞っているのだ。
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.232)

 私たちはみんな、人生にいつ終わりが来るのかわからない。「いつかやる」「そのうちやる」と言って先延ばしにしていたら、死ぬ間際になってきっと後悔する。

 それは知っているはずなのに、つい忘れてしまう。

 だから、ときどきこういったメッセージを読んで行動に移したいなと思う。今まさにそのチャンスだ。私は今日、大切な人に感謝を伝える。あなたはどうする?

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

小川晶子(おがわ・あきこ)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著 Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。