社会的な「成功レール」の崩壊、どんどん不確実になる未来、SNSにあふれる他人の「キラキラ」…。そんな中で、自分の「やりたいこと」がわからず戸惑う人が、世代を問わず増えています。本連載は、『「やりたいこと」はなくてもいい。』(ダイヤモンド社刊)の著者・しずかみちこさんが、やりたいことを無理に探さなくても、日々が充実し、迷いがなくなり、自分らしい「道」が自然に見えてくる方法を、本書から編集・抜粋して紹介します。

「強み」は無意識に発動するので、なかなか気づけない
まずは自分の「強みの種」を発見するステップです。発見のステップは、自分の経験を丁寧に記録することから始まります。いくら世界を広げる経験をしても、その経験と自分との関係性を振り返って言語化しなければ、「楽しかった」「勉強になった」だけで終わってしまいます。
様々な経験の中から強みの種を見つけて育むためには、まず自分の反応を客観的に捉え、記録していく必要があります。
それには4つの重要な観察ポイントがあります。
4つの観察ポイントで「強みの種」を探る
自分の経験から強みの種を探すとき、観察するポイントは次の4つです。
① 感情
② 身体感覚
③ 違和感
④ 他者からのフィードバック
自分が何かの経験や挑戦をしたとき、この4つのポイントのどれかに反応があったら、それを記録しておきます。記録する際は、自分がどんな経験をしたかと、どのポイントにどういう反応があったかを具体的に書きます。
それでは、次の章から順番に詳しく見ていきましょう。
*本記事は、しずかみちこ著『「やりたいこと」はなくてもいい。 目標がなくても人生に迷わなくなる4つのステップ』(ダイヤモンド社刊)から抜粋・編集したものです。