塩漬け株は教科書的には「損切り」が正解だけど
こんな相場なら「放置」でもいいんじゃない!?

 定番「読者の投資エピソード」も紹介! 日々の投資の気づきや、愚痴、自慢や失敗談など、“となりの個人投資家”がいま、何を考えているのかがうかがえる。

 株式投資をしている限り必ず抱えるお悩みが、含み損を抱える株。普段なら、ズバッと損切りできる人でも、日経平均が最高値を更新するなかでは、未練が断ち切りづらい? 読者の塩漬け株事情を見ていこう。

――ずっとマイナスで大事に温めていた株が、ようやくプラスに。損切りはしたくなかったので、とてもうれしい。(奈良県・40代女性)

――いつか処分したいと思っている株が、手をこまねいているうちに、またドカンと下がっている! 「売らないうちは、損していない!」と、自分に言い聞かせています。(福岡県・50代女性)

――値上がりした銘柄は売却するので、残るのは塩漬けだらけ。損切りの重要性はわかっているのに、なかなかできません。テンバガーを夢見る日々です。(石川県・60代女性)

――なかなか損切りができません。「上がるはず、上がるはず」と、期待してしまいます……。(和歌山県・30代男性)

――2年ぐらい塩漬けになっていた株。損切りしなきゃと思いつつ、迷っているうちにどんどん含み損が増えて、ますます切れない状態に……。先日の決算が悪かったので思い切って半分損切りしたところ、なぜか急に株価が上がってきて、ムッとしています。(埼玉県・50代女性)

――含み損だったNTT(9432)を、少し株価が上がったので損切りしました。2年ほど保有して数回の配当もあったので、トータルではそこまでのマイナスではなく、逆にスッキリしました。久しぶりに損切りをしましたが、モヤモヤしていたので、とても晴れやかな気分!(東京都・40代男性)

「塩漬け株」に一喜一憂している人が多いなか、「資産(投資先)」も「時間(積立)」も分散して「トータルでプラスならいいや」という人も。さぞかししドーンと構えて……と思いきや?

――株も投資信託もFXも積立をしています。どれかが下がっても、他のものが値上がりしてトータルでプラスになればと思っているのですが、日によっては全部マイナスになることも……。トランプに振り回される毎日です。(東京都・50代男性)

大好きな「株主優待」が
悩みに変わる瞬間が…!?

 株主優待のサービスや商品目当てに株主になったからこそのお悩みも。株価が下がったら下がったなりの、上がったら上がったなりのお悩みがあるようで。

――株主優待と配当を目当てに買付けた日本製紙(3863)の株。株価も配当もズルズル下がってしまって、長い間塩漬けにしていました。ところが、わずかに含み益に転じたので、株主優待用に100株を残して、無事売却することができました。スカッとしました!(東京都・50代男性)

――昔から好きで持っていたサンリオ(8136)。想定以上に株価が上がり、我慢しきれず売ってしまいました。毎回株主優待も楽しみにしていたので、また相場が下がった時に買いたいです。(大分県・30代女性)

――旧NISAで購入した株主優待目的の株。塩漬け状態で放置していたらジワリジワリと回復してきました。処分すべきか、引き続き株主優待目的で保有しようか、うれしい悩みが絶えません。(大阪府・60代男性)

――株主優待目当てで購入した良品計画(7453)の株。著しく上がりすぎて、売却益を狙うか、優待を継続するか迷い続けています。(愛知県・50代)

 株主優待目的で買った株は、上がらず下がらず、株価横ばいがじつは幸せ…!? そんなハズはない、と思いつつ、今回はこの辺でお開き!