中国の習近平国家主席が、核保有国であるロシアと北朝鮮の指導者を両脇に従える形で、華やかな式典が執り行われた。これは国際秩序の再編における新たな段階を示すものだ。北京の天安門広場で群衆が国旗を振る中、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)などが披露された。習氏はもはや、隣接する二つの「ならず者国家」への支持に慎重な姿勢は見せず、ロシアと北朝鮮との深まる結びつきを誇示した。両国は共に西側の制裁対象であり、共に多数の犠牲者が出ているウクライナとの戦争に関与し、米中の間に紛争が起きた場合、共に中国を利する可能性がある。一方でこうした関係は、緊密化しているとはいえ、世界で最も裕福で最も人口の多いユーラシア大陸に自らの影響力を行使できるような軍事・政治同盟とは程遠いのが実情だ。
中国はロ・朝との結束を誇示、それでも埋まらぬ溝
プーチン氏と金氏への支持は強力なメッセージだが、軍事・政治同盟には程遠い
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