
言葉は頼もしいパートナー。あなたに力や勇気や幸せを与えてくれます。「大人の言い換え力」に磨きをかけて、日常のピンチを華麗に切り抜けたり、果敢に立ち向かったりしましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)
クイズ
オフィスで同僚と「今年はクマのニュースが多いね」という話をしていたら、上司が「若い頃に北海道をドライブしてて、車の窓からクマにおにぎりをやった」と自慢げに話し出した。
絶対にやってはいけない言語道断の行為だが、上司にその自覚はないようだ。昔の話に対して「なんてことするんですか!」と注意するのも違う気がする。どう返すか?
(A)「おにぎりですか……。そのクマが凶暴化してないといいけど」と懸念を示す
(B)「いくら車からとはいえ、クマにエサなんて勇気あるなあ」とほめ称える
(C)「ご存じだと思いますけど、今では大問題になりますよね」と苦言を呈する
(B)「いくら車からとはいえ、クマにエサなんて勇気あるなあ」とほめ称える
(C)「ご存じだと思いますけど、今では大問題になりますよね」と苦言を呈する
正解は……
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C
△ (A)「おにぎりですか……。そのクマが凶暴化してないといいけど」と懸念を示す
× (B)「いくら車からとはいえ、クマにエサなんて勇気あるなあー」とホメ称える
◎ (C)「ご存じだと思いますけど、今では大問題になりますよね」と苦言を呈する
解説
野生のクマに人間の食べ物を与えると、人里に現われたりヒトを襲ったりする原因になりかねないと言われています。ただ、過去の餌付け体験を自慢げに話しているこの上司は、今ではそれがとんでもない悪行とされていることを知らないのでしょう。
過去の行為を糾弾するのは筋違いとしても、せめて「それは自慢げに話すようなことではない」と気づいてもらいたいところ。Aだと「餌付けはよくない」という基礎知識がない上司としては、青春時代のエピソードにケチを付けられたように聞こえそうです。
ここはCがベスト。前置きと語尾の「よね」で、上司に逃げ道を与えてあげています。適当におだてるBは、あまりに冷たい対応。調子に乗って話を続けられても不愉快です。
