
若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。斉藤英二郎は、永禄大学の研修医だ。同じく研修医の道場久善が突然、大学病院を辞めてしまった。彼は永禄大学出身ではなく、他大学出身だった。周りは淡々と業務に戻るが、斉藤は道場が気になって仕方ない。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第18話「馬鹿と貧乏人」を掲載する。
【あらすじ】
主人公・斉藤英二郎は、永禄大学附属病院(永大病院)の第一内科で研修している25歳の研修医だ。
彼と同じように研修をしていた道場久善が「思うところあって、永大を去ることにしました」という書き置きをロッカーに残して、突然いなくなってしまった。
道場の指導医含め、周囲の人間は冷たく「ほっとけ」と言って、探すこともせず、淡々としていた。しかし、斉藤は道場が気になって仕方ない。
実は道場は斉藤とは違い、永禄大学出身ではなく他の大学出身だった。斉藤とは違う境遇にあったのだ。
周囲は「永大に来たら永大なりのレベルの高さが要求される」「要領が良くなきゃ無理」と切り捨てるが、斉藤は、道場が書いたカルテが自分以上に書き込まれているのを見て、ハッとする。
ただ、斉藤は人の心配をしている場合ではなかった。以前、永大を裏切るような行為をしたことが広まり、アルバイト先をクビになってしまったのだ。
お金のない斉藤は、研修医の身で、アルバイトをしないと生活が苦しい。その帰りに、同期が女性たちと酒を飲んでいるところに遭遇して、がく然とする――。
若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!

