ロシアのドローンがポーランド領空に侵入したことを受け、ロシアと欧米諸国の対立は危険な新たな段階に入った。北大西洋条約機構(NATO)加盟国の結束が試される状況となり、同盟の東部戦線により多くの戦力を振り向けることを余儀なくされている。ロシアはここ数カ月にわたり、これまでも対立してきたポーランドを標的にする動きを強めている。ポーランド領空に侵入するロシアのドローンが増え、7月のウクライナへの空爆では、キーウにあるポーランドの外交施設に被害が生じた。その中でロシアのドローンが今週ポーランド領空に侵入。NATOの戦闘機が同盟領域内でロシアの空中兵器に対応した初のケースとなった。ドイツ連邦軍トップのカーステン・ブロイアー総監は、「(ウラジーミル・)プーチン氏は、これでわれわれを試している」とし、「われわれの反応を見て、判断を下すのだろう」と述べた。
ロシアのドローン侵入、試されるNATOの結束と防衛力
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