やる気のスイッチが入ったきっかけは「YouTubeの発信」

――まだあまり話せなかった頃、韓国語に対してどんな気持ちでしたか。

加藤:最初の数年はわからないことだらけで、そこまで必死に覚えようという感じじゃなかったんです。日常生活で必要になることもほとんどなくて、「韓国語を仕事にしよう」なんて気持ちもまったくありませんでした。

――当時、勉強にはどれくらいの時間を費やしていたんですか?

加藤:本業のウェブデザインで手がいっぱいでしたし、会社を立ち上げたこともあって、勉強に回せる時間はかなり限られていたんですよね。だから韓国語はほんのちょっと触れるくらいでした。

――「本気で韓国語を勉強しよう」とスイッチが入ったきっかけは何ですか。

加藤:大きかったのは、自分のブログやYouTubeの発信とつながったことですね。何度か韓国に行って、それを記事や動画にしているうちに、「やっぱり韓国語ができないと伝えきれないな」と強く思うようになったんです。

YouTubeを始めたのが2018年ごろで、「ここからはちゃんと勉強して、きちんと発信していこう」と目標が決まってからスイッチが入った感じです。

――そうした長い時間を経て得た学びや気づきが、『韓国語1年生』にも生かされているんですね。

加藤:はい。僕自身、初心者として勉強がうまくいかなかった期間が長かったからこそ、つまずきやすいポイントや続けるうえで大事なことを、自分の言葉で本にまとめることができました。

拙著『韓国語1年生』は韓国語を始めたいけど不安だという方に、「大丈夫、自分にもできる」と思ってもらえる一冊になっていると思います。

(本稿は『韓国語1年生』に関する書き下ろし特別投稿です)

ハングルノート加藤
韓国語ブログ「ハングルノート」管理人

1985年、愛知県生まれ。27歳のときに、韓国人女性と付き合い始めたことをきっかけに、韓国語の勉強を始める。最初の数年は、韓国語自体にさほど興味を持てず、韓国語がまったく身につかなかった。30歳のときに、ワーキングホリデーを利用して韓国国内の企業で就業(日本語で勤務)。32歳でWeb制作会社を起業。本格的に韓国語を学びたいと思い、35歳で韓国へ語学留学。梨花女子大学校、ソウル市立大学校、西江大学校で修学。37歳のときに、西江大学校語学堂6級を卒業。自身の勉強のメモ帳がわりにつくり始めたブログ「ハングルノート」は、開始8年で月間最大180万PV、60万UUを突破。「勉強のポイントがわかりやすい」「韓国のことがよくわかる」と評判に。韓国旅行YouTuberとしても活動し、人気を集めている。