欧州連合(EU)は、パレスチナ自治区ガザがイスラエルの攻撃で危機的状況にあることを受け、EUに輸出されるイスラエル製品の3分の1以上に対する関税優遇措置を停止するとともに、イスラエル当局者に対する制裁を拡大する方針を示した。EUの執行機関である欧州委員会の高官らは17日、一連の対応策を加盟国に提示したと述べた。それには、イスラエル製品への追加関税、行政などの分野での支援の一時停止、イスラエルの閣僚2人に対する制裁、ハマス構成員に対する措置の強化などが含まれる。これらの措置により、年間約2億2700万ユーロ(約390億円)の追加関税収入が見込まれるという。欧州委によると、昨年のイスラエルからの輸入額はEU全体で159億ユーロで、機械・輸送機器、化学製品が主要品目だった。