ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は四半世紀以上前に権力の座に就いて以来、ナチスドイツに対するソ連の勝利記念日であり、ロシアにとって最も神聖な日とされる5月9日を中心に新たな国家的宗教を築き上げてきた。プーチン氏は今週9日に戦勝記念日のパレードを主宰する。ウクライナとの戦争がソ連のナチスとの戦争の期間を超えて以来、初めてのことだ。だがそこに祝うべき勝利はない。首都モスクワを含むロシア全土にウクライナの執拗(しつよう)なドローン(無人機)攻撃が続く中、同氏は祝賀行事の期間中に停戦を求めざるを得ない状況に置かれている。パレードの主催者も安全保障上の脅威を理由に、装甲車両の展示や士官候補生の行進を取りやめ、イベントを大幅に縮小した。モスクワでは数日間、携帯電話とインターネットへの接続が遮断される見通しだ。