ドナルド・トランプ米大統領は利下げを望んでおり、17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)がフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%引き下げると決めたことで、彼の望みはかなえられた。FOMCは同時に、今回の利下げが米経済にどのような意味を持ち得るかについて暗黙の警告を発した。トランプ氏は今やそれについても責任を負っている。誘導目標レンジを4.00~4.25%とする今回の利下げはサプライズではなかった。引き下げの可能性が高いことを連邦準備制度理事会(FRB)当局者らが示唆していたためだ。しかし彼らは17日、矛盾する内容のメッセージも送った。今週の会合後に公表された経済見通し(SEP)で、FRB当局者は0.25%の利下げが年内にあと2回、2026年にさらに1回あると予想している。それにもかかわらず、同じ見通しの中で、インフレが予想以上に根強いことも認めている。