
老人ホームは、要介護になってから入るものだと思われがちだが、自力で生活できる高齢者が入居できる施設もある。まだ元気だけど高齢の親の一人暮らしが心配だという方は、選択肢として「サービス付き高齢者向住宅」略して「サ高住」を検討してもいいかもしれない。老人施設に詳しいファイナンシャルプランナーの畠中雅子氏が監修の下、上大岡トメさんのリアル体験マンガでわかりやすく解説する。※本稿は、上大岡トメ著、畠中雅子監修『マンガで解決 老人ホームは親不孝?』(主婦の友社)の一部を抜粋・編集したものです。
元気なうちに入る
施設の選び方は?
自立時に施設に入居する場合は、そこでの生活をイメージして選ぶことをおすすめします。たとえば住宅型有料老人ホームに入る場合、「介護付」よりも施設内での交流は多いでしょう。
見学のときに入居者の生活の様子や、施設内でのアクティビティの内容などをチェックして、「ここなら楽しく暮らせそう」と思える施設を選ぶことが大切です。
お酒が好きな人なら、せめてお部屋ではお酒を楽しみたいと思うかもしれません。朝ゆっくり眠っていたい人は、朝食のキャンセルが可能かどうかも確認したいですよね。
お風呂も希望する時間に入れる施設だと、自宅にいるような安心感があると思います。「共同生活は自分には向かない」と思ったら、見守りと生活相談だけがついた「サ高住」を選ぶほうが気楽に暮らせるかもしれません。将来的な介護サービス、医療サービスも調べつつ、まずは自分らしくいられる施設を。