親が要介護になれば、いずれは老人ホームに入居させることも検討しなければならない。その際、どのように施設を選んだら良いのだろうか。老人施設に詳しいファイナンシャルプランナーの畠中雅子氏が監修の下、上大岡トメさんのリアル体験マンガでわかりやすく解説する。※本稿は、上大岡トメ著、畠中雅子監修『マンガで解決 老人ホームは親不孝?』(主婦の友社)の一部を抜粋・編集したものです。 

介護にかかるお金は
子どもが負担すべき?

 お子さんがよほどお金に余裕があるなら別ですが、そうでない場合には介護費用は親のお金でまかなうべきだと私は思います。

 子どもとしては「自分が介護できない分、少しでもいい施設に入れてあげたい」と思うかもしれません。でも子ども世代だって教育費や家のローンがあったり、自分の老後に向けた貯蓄を始めたりする時期です。最初は「1~2万円くらいならなんとかなる」と思っていても、介護は何年続くかわかりません。施設にかかる費用は必ず値上がりするので、不足する分を子どもが負担することになります。

 子ども自身だってそのうち年金生活になることも考えなくてはいけません。「介護は本人のお金で」が大原則です。

「介護費用、親と子どものどっちが出すべき?」→原理原則で考えたら1択だった!同書より転載