ドナルド・トランプ米大統領は23日に国連総会で演説を行う。米政府はかつて国連で果たしていた主導的役割の多くを放棄しているものの、同氏は国際社会における米国の一方的な力の行使を誇示する見通しだ。米政府は国連予算への拠出を大幅に削減している他、安全保障理事会では数十年来の同盟国と対立する立場を取っている。またトランプ氏の国家安全保障担当補佐官を務めていたマイク・ウォルツ氏の人事が19日に上院で承認されるまで、8カ月にわたり国連大使も不在だった。米国の影響力低下を如実に示すものとして、フランス、英国、カナダ、そしてオーストラリアが22日の年次総会開会の場でパレスチナ国家を承認する共同発表を行う予定となっていることが挙げられる。これはトランプ氏や米国の最も近い中東の同盟国であるイスラエルの意向に反するものだ。
トランプ氏の国連演説、一方的な力の行使誇示か
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