「ムダな不安や怒り」から簡単に解放される方法・ベスト1とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

ストア派哲学が教える「受け入れる力」
変化の激しい現代において、多くの人は「思い通りにいかない現実」に直面しています。
そのときに必要なのは、現実を拒絶するのではなく、冷静に受け入れる力です。
古代ローマのストア派哲学は、この「受け入れる姿勢」を軸とする思想であり、現代の私たちにも大きな示唆を与えます。
コントロールできるものとできないもの
ストア派の根本的な考え方は、「自分でコントロールできるもの」と「できないもの」を明確に分けることです。
他人の評価や社会の変化は自分では変えられません。
一方、自分の行動や態度はコントロール可能です。
この区別を理解することで、無駄な不安や怒りから解放されます。
現実を拒絶しない強さ
多くの人は「なぜ自分だけが不遇なのか」と現実を拒絶します。
しかし、それによって状況が改善することはありません。
ストア派哲学は、理不尽を嘆くのではなく「その中でどう行動するか」に意識を向けます。
現実を受け入れる強さが、次の一歩を可能にするのです。
感情に支配されない冷静さ
ストア派は「外部の出来事ではなく、それをどう解釈するかが心の平穏を決める」と説きます。
失敗や不遇は避けられませんが、それを悲観的に解釈すれば心は乱れ、学びとして捉えれば成長につながります。
感情に支配されない冷静さこそ、現代にも通じる実践的な知恵です。
ストア派哲学は、コントロールできないものを受け入れ、できることに集中する姿勢を教えています。
これは「ゆるストイック」とも重なります。
理不尽を嘆かず、自分の行動を淡々と積み重ねる。
その姿勢が心の安定と持続的な成長をもたらします。
私たちもまた、受け入れる力を養い、ゆるストイックに生きましょう。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。