「この人、面倒…」と感じたら、こうするのが正解です。
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「面倒な人」の定義とは?
今回は、面倒な人と関わってしまったときの対策についてお話しします。
「面倒な人」にはさまざまなタイプがいると思いますが、大切なのは「あなたが面倒だと感じたら、その人はあなたにとって面倒な人である」ということです。
最も避けるべき対応は面倒な人の機嫌をとってしまうこと
一番良くない対応は、面倒な人に対して「良い人」でいようとして機嫌を損ねないようにしたり、頼まれ事を何でも引き受けてしまったりすることです。
面倒な人は、一度それを受け入れると、次からも同じように頼み事をしてきたり、それが当たり前だと考えたりするようになります。そして、あなたが「もう嫌だ」と思って断ったり、少し素っ気ない態度をとったりすると、急に怒り出して、さらに面倒な事態に発展してしまうのです。
大切な心構えは「嫌われてもいい」と思うこと
「この人は面倒だな」と感じたとき、私たちは本能的に「機嫌を損ねないようにしよう」「腫れ物に触るように接しよう」と考えてしまいがちです。しかし、その本能に従って行動すると、かえって厄介な状況を招きます。
もちろん、「刃物を持っている」「殴りかかってきそうだ」といったように危険人物が相手の場合は、身の安全を最優先し、機嫌を損ねないようにしてその場から逃げるべきです。しかし、職場や知人関係における「警察沙汰にはならないだろうけれど面倒な人」にへの対応は異なります。
マウンティングをしてきたり、余計なことを押し付けてきたりする人への対策で最も重要なのは、「この人に嫌われないようにしよう」という本能を意識的に抑えることです。
だからといって、挨拶を無視したり、あからさまに失礼な態度をとったりするのは良くありません。にこやかではありつつも、相手の言いなりにはならない、という“意図的な慇懃無礼な姿勢”が大切です。相手が少し不満そうな顔をしたとしても、それはそれで良いのです。