「絶対に集中力を取り戻す」ための、たった1つの方法とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
Photo: Adobe Stock
心を軽くする「忘れる練習」
現代社会では、情報や経験が積み重なりすぎて、心が疲弊してしまうことが少なくありません。
そんなときに有効なのが「忘れる練習」です。
意識的に余計なものを手放すことで、心が軽くなり、新しい挑戦を受け入れる余裕が生まれます。
記憶のオーバーロードがもたらす負担
日常生活の中で、私たちは膨大な情報を処理しています。
過去の失敗、他人からの評価、SNSの情報……。
これらをすべて抱え込むと、判断力や集中力が低下します。
必要のない情報まで記憶していることが、心のオーバーロードを引き起こすのです。
意識的に忘れるという選択
忘れることは、単なる自然現象ではなく「意識的に行う技術」にもなり得ます。
例えば、日記に不安や悩みを書き出して外部化する、意識的に情報を遮断する、といった方法があります。
書き出した時点で心の負荷は軽くなり、忘れる準備が整うのです。
忘れることで余白が生まれる
忘れることは「無責任」ではなく、「余白をつくること」です。
不要な情報を手放すことで、思考のスペースが空き、新しい知識や経験を取り入れやすくなります。
これは、創造性や柔軟性を高める効果もあります。
「忘れる練習」は、現代を生きるうえで必要なセルフマネジメントの一つです。
抱え込みすぎた情報や感情を手放すことで、心は軽くなり、次の一歩を踏み出せます。
あ記憶するだけでなく、忘れることも積極的に活用するあ。
これが「ゆるストイック」の実践です。
私たちもまた、心を軽くするために忘れる練習を取り入れ、ゆるストイックに生きましょう。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。








