新年度、「頭のいい人」になるために、最優先でやった方がいいこと・ベスト1とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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新年度、「頭のいい人」になるために
新年度になると、「今年こそ成長したい」と考える人は多いはずです。
本を読む、スキルを学ぶ、習慣を変える。
しかし『ゆるストイック』という本では、その前にやるべきことがあると指摘します。
それは「新しく学ぶこと」ではありません。
古い価値観を捨てること(アンラーニング)です。
本書は、自身の経験をこう語っています。
特に私自身は、資本主義的な考えにとらわれ、物事を短期的な視点でしか見られなくなっていることに危機感を持っていました。
会社経営をしていると、どうしても短期的な業績、毎日の売上、業界の評価といったものに意識を奪われます。
気づいたら、数字と評価の奴隷になってしまいがち。それがよくないとわかっていても、一度染み付いた価値観を捨て去るのは容易ではありません。
――『ゆるストイック』より
ここで重要なのは、「思考はすでに上書きされている」という点です。
新しい知識を入れても、古い前提が残っていると、結局同じ思考に戻ってしまう。
だからこそ、まずはリセットが必要になります。
思考を変えるには「情報」を変える
では、どうすれば価値観をリセットできるのか。
『ゆるストイック』は、非常に具体的な方法を示しています。
日常的に目や耳に入る情報をガラッと入れ替えるため、SNSのアプリを消して、しばらく情報を遮断しました。
これにより、普段の生活で受動的に取り入れていた情報から距離を置き、自分の思考をリセットする効果を狙ったのです。
思考や価値観は、私たちが「日常的に入手する情報」から形作られます。
つまり、頭に入れる「情報」を変えるだけで、「考え方」も自然と変わっていきます。
――『ゆるストイック』より
ここが核心です。
頭の良さとは、情報処理能力だけではありません。
どんな情報を取り入れているかで、思考そのものが変わります。
ノイズの多い情報環境にいると、思考もノイズに引っ張られる。
だから一度、情報を断つ。
2週間で思考は変わる
本書は、その変化をこう語ります。
今まで気になっていた「業界内の噂話」や「評判」があまり気にならなくなってきました。
そうすると、「なぜ、あれほどまでに、どうでもいいことを気にしていたのだろう?」とさえ思えるようになりました。
この時点でようやく、自分が以前属していたコミュニティの価値観から一歩離れ、冷静に自分を見つめられるようになってきました。
短期的な数字や評判に縛られていた思考から徐々に解放されていったのです。
このような変化を経て、初めて新しい思考方法を受け入れる準備が整ったと感じました。
――『ゆるストイック』より
ポイントは、「情報を断つだけで思考が変わる」ということです。
逆に言えば、普段どれだけ無意識に影響を受けているかということでもあります。
ベスト1は「情報環境を変えること」
新年度に最優先でやるべきこと・ベスト1。
それは、入ってくる情報を変えることです。
SNSを減らす。
ノイズを減らす。
情報を選ぶ。
ゆるストイックとは、努力量を増やすことではありません。
前提を変えることです。
思考は、情報から作られる。
だからこそ、最初に変えるべきは「環境」なのです。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は9.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。








