「とてつもなく頭の切れる人」が、自分に問いかけているたった1つの質問とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
Photo: Adobe Stock
とてつもなく頭の切れる人
「頭が切れる人」は、何が違うのでしょうか。
知識量でも、IQでもありません。
違いは、「自分にどんな問いを投げているか」です。
『ゆるストイック』という本では、その本質を非常にシンプルな問いで表現しています。
「今日が最後かもしれない」という気持ちで生きることは、人生において極めて大切な視点です。
これは、古代ローマの哲学者であり皇帝でもあったマルクス・アウレリウスが、『自省録』の中で自らに言い聞かせていた教えです。
――『ゆるストイック』より
この問いは、思考のノイズを一気に削ぎ落とします。
無駄な仕事。
意味のない会議。
どうでもいい評価。
そうしたものが、本当に重要かどうかが見えてくる。
死を意識すると、優先順位が変わる
本書は、この問いの意味をさらに深掘りします。
彼は、「今日が最後の一日かもしれない」という考えを持って生きることで、日々の生をより充実したものにしようとしていました。
死を意識して生きると、人生の中での優先事項も自ずと変わっていきます。
私たちはどうしても日常生活に追われるあまり、本当に大切なものを見失いがちです。
しかし、限りある時間の中で生きていることを意識すれば、目先の利益や欲望だけでなく、「人生において本当に重要なものは何か」「自分は何を達成したいか」といった目標に目が向きやすくなります。
――『ゆるストイック』より
ここでのポイントは、「時間は有限である」という前提です。
人は、時間が無限にあると思うと、どうでもいいことに時間を使います。
しかし、今日が最後だとしたら、選択は変わる。
思考がクリアになるのです。
本心を引き出すもう一つの問い
さらに『ゆるストイック』は、もう一つの問いを提示します。
「もし何の制約もなかったとしたら、自分は何をするだろうか?」
この質問にぱっと思いつく答えこそが、「本心」である可能性が高いです。
人間は、お金・年齢・才能・時間などあらゆる言い訳を理由にして、一歩が踏み出せないことが本当に多いです。
ただ、「何の制約もなかったら」という前置きが加わることで、潜在意識にある制約を外して物事を思考することができるようになります。
――『ゆるストイック』より
この問いは、「制約」を外すためのものです。
お金がないから。
時間がないから。
年齢的に難しいから。
そうした言い訳を一度すべて取り払う。
すると、本当にやりたいことが浮かび上がる。
たった1つの本質
とてつもなく頭の切れる人がやっていること。
それは、「本質に迫る問いを持っていること」です。
・今日が最後なら何をするか
・制約がなければ何をするか
この2つの問いを持つだけで、
優先順位と本心がクリアになる。
ゆるストイックとは、複雑に考えることではありません。
余計なノイズを取り除き、シンプルに考えることです。
そのための最強の武器が、「問い」なのです。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は9.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。








