「20代で他人の失敗を笑う人」が、30歳以降、成長が止まってしまう理由とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
Photo: Adobe Stock
20代で他人の失敗を笑う人
20代の頃、他人の失敗を見て笑ってしまう人がいます。
「あいつはダメだな」
「才能ないんじゃないか」
一見すると、自分は冷静に見ているつもりかもしれません。
しかし、『ゆるストイック』という本では、この思考こそが成長を止める原因だと指摘します。
なぜなら、その人はすでに「試行回数を減らす思考」に入っているからです。
本書はまず、「運の悪い人」の特徴をこう説明しています。
これは、運のいい人の特徴の裏返しで、「チャンスに遭遇する確率が低い行動をしている人」、つまり「試行回数の少ない人」となります。
何かを1、2回試してうまくいかないと、「自分には才能がない」と考えて、挑戦を止めてしまう人がこれに当たります。
当然ながら、試行する回数が少なければ成功を引き当てることは難しくなります。
サイコロを振って一発目から「6」が出るのを期待するようなものです。
――『ゆるストイック』より
ここで重要なのは、「試行回数」です。
成功は確率で決まる。
だからこそ、回数を増やす必要がある。
しかし、他人の失敗を笑う人は、「失敗=無能」という前提で世界を見ています。
笑っている人ほど、挑戦できなくなる
この思考は、やがて自分に返ってきます。
「失敗する=無能である」と思い込んでしまっているので、自分が無能であるということを証明したくない・他人に知られたくないという恐怖が生じるのです。
すると、試行回数が減っていき、本当に無能になっていってしまいます。
しかし、成功が「確率ゲーム」だと理解していれば、1回の失敗で気を落とすことはなくなり、挑戦を続けやすくなります。
宝くじを1回引いて外れたからといって、無能であるはずがありません。
――『ゆるストイック』より
つまり、こういう構造です。
他人の失敗を笑う
↓
失敗=恥だと思う
↓
自分が失敗するのが怖くなる
↓
挑戦しなくなる
↓
成長が止まる
20代では目立たなくても、30代になるとこの差は決定的になります。
必要なのは「失敗の定義を変えること」
では、どうすればいいのか。
本書は明確な方向性を示しています。
もちろん、世の中の99%の人は、「成功」と「才能」を結びつけて考えてしまうので、試行錯誤の過程で、「あいつは無能だ」「才能がない」と嘲笑されることはあるかもしれません。
ただ、自分が大好きなことに没頭していれば、周りの評価も気にならなくなり、自然と試行を続けられるようになるでしょう。
――『ゆるストイック』より
ここでのポイントは、「失敗の意味」を変えることです。
失敗は能力の証明ではない。
単なる試行の一回です。
成長が止まる本当の理由
「20代で他人の失敗を笑う人」が成長を止める理由。
それは、自分が失敗できなくなるからです。
挑戦しない人は、成長しない。
試行しない人は、運を引けない。
ゆるストイックとは、他人を評価することではありません。
自分の試行回数を増やすことです。
笑っている間に、挑戦している人との差は、確実に広がっていきます。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は9.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86をスタートさせた。








