「日々のストレス」をうまくかわして生きる方法・ベスト1とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「日々のストレス」をうまくかわして生きる方法・ベスト1Photo: Adobe Stock

「コントロールできること」と「できないこと」の見極め

 不確実性が高まる現代では、あらゆることを自分の力でコントロールしようとしても限界があります。

 重要なのは、「コントロールできること」と「できないこと」を冷静に見極め、前者に集中する姿勢です。

 この区別ができるかどうかで、行動の質も心の安定も大きく変わります。

コントロールできることとは

 コントロールできるのは、自分の態度や努力、日々の習慣といった「自分の内側」にあるものです。

 例えば、「毎日30分、本を読む」「週2回、ランニングする」といった行動は、自分の意思で選択できます。

 これらは小さくても確実に積み重ねられる要素です。

コントロールできないこととは

 一方で、他人の評価や社会の変化、突発的な出来事はコントロールできません

 どれだけ準備しても、運や環境によって成果が左右されることは避けられません。

 それにもかかわらず、これらに執着すると不安や不満が募り、行動が止まってしまいます。

見極めがもたらす効果

 自分がコントロールできることに集中すると、行動はシンプルになり、心も安定します。

「できないこと」を切り離すことで、余計な感情に振り回されず、淡々と積み重ねを続けられるのです。

 この姿勢はストレス耐性を高め、持続可能な努力を支えます。

「コントロールできること」と「できないこと」を区別することは、現代を生きるための必須スキルです。
 外部要因に翻弄されず、自分の行動に集中する

 このシンプルな姿勢こそ「ゆるストイック」の核心です。
 私たちもまた、見極めの力を持ち、ゆるストイックに生きましょう

佐藤航陽(さとう・かつあき)
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。