ハワード・ラトニック米商務長官は、就労ビザ「H-1B」に10万ドル(約1480万円)の新たな手数料を課すと発表するまでの数日間、反移民団体に所属するドナルド・トランプ大統領の支持者らをホワイトハウスに集め、自身のアイデアを売り込んでいた。トランプ氏と個人的に親しいラトニック氏はそれ以前から数カ月間にわたり、100万ドルを支払う意思のある富裕な外国人に市民権への道筋を提供する「ゴールドカード」のプロジェクトにも取り組んでいた。トランプ政権と歩調を合わせることが多い反移民団体の間でもゴールドカード案は不評で、これが金銭による便宜供与制度に相当すると指摘。事情に詳しい関係者らによれば、ラトニック氏はこのような声に対し、最終的にはゴールドカードが全体的な移民の数を減らすことになると説明した。
米政権、H-1Bビザ手数料めぐる混乱の舞台裏
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