自社グループ店舗で利用できる「食事券」がもらえて人気の
「ジェイグループHD」や「クリエイト・レストランツ・HD」に注目

 ここからは、前ページで紹介した「少額で買える株ランキング」で上位に入った3銘柄について、もう少し詳しく見ていこう。いずれも食品や食事券がもらえる銘柄なので、食費節約の助けにもなるはずだ(コメントは個人投資家によるもの。株価や利回りなどのデータは2025年9月3日時点)。

 一つ目の銘柄は、最低限の必要株数が100株、必要投資額が3万円台のノバレーゼ(9160)だ。

 ノバレーゼはブライダル事業を展開する企業。今期の業績は、人件費増加の一段落やドレス事業の好調により利益率が向上。大幅な営業利益増となる見通しだ。株主優待は特選ギフト、カタログギフト、運営するレストランで使える割引券の3つから選べる。「3万円台の投資額で2000円相当の『もなかSOUP』とフィナンシェをもらいました。手軽で大満足」(くき)

 続いて紹介するのは、最低限の必要株数が100株、必要投資額が7万円台のジェイグループホールディングス(3063)だ。

 ジェイグループホールディングスは、有名居酒屋店などを運営する東海地盤の企業。販売費及び一般管理費、原価の上昇は懸念材料だが、高収益業態への転換や不採算店舗の閉鎖などで、今期は増収増益を見込んでいる。

 株主優待品は食事券だが、配当+株主優待の合計利回りは6%近い。「芋蔵、ほっこり、うな匠、大阪王将などで使える食事券がもらえます! 店舗が近くにない場合でも商品と交換可能で、使い勝手抜群の優待です」(くき)

 最後に紹介するのは、最低限の必要株数が100株、必要投資額が8万円台のクリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)だ。

 クリエイト・レストランツ・ホールディングスの株主優待では、「しゃぶ菜」「磯丸水産」「サンジェルマン」など、全国に900以上ある自社グループの飲食店で利用可能な食事券がもらえる。「アメリカでも人気のあるステーキ専門店『モートンズ』と、回らないお寿司が食べ放題の『雛鮨』でも使えるのは贅沢感があります」(優待太郎)

 業績については、外食産業全体の回復やM&Aによるブランドの多様化などが奏功し、増収増益の見通し。ただ、手頃に買えるといっても現状の株価には割高感があるので、よく買い時を見極めたい。