企業が株主に対し、自社製品や金券などを贈呈する「株主優待」。少し前は減少傾向が強まっていたが、直近ではまた導入する企業が増えている。株主にとっては嬉しい限りだが、株主優待を実施する銘柄はかなり多くなっているため、選ぶのが難しいかもしれない。そこで今回は「利回り」面から見ておトク度が高い株主優待を紹介! 銘柄選びの参考にしてほしい。(ダイヤモンド・ザイ編集部)
「配当+株主優待の合計利回り」が高い銘柄に注目!
トップに輝いたのは合計利回り21%超の「ダブルエー」!
株主優待は、株価の値上がりや配当金に並んで、株を買う大きな楽しみの一つ。しかし、株主優待を実施する銘柄の数は1500を超えているので、よく吟味して買わなければならない。そこで、ダイヤモンド・ザイでは株主優待の達人の個人投資家8人、さらに優待名人の桐谷広人さんに取材。おすすめの優待株を教えてもらった。
達人たちから名前が挙がった優待株のうち、特におススメの88銘柄を本誌で紹介している。どれも魅力的な銘柄ばかりだが、どうせなら「利回りが高い銘柄が買いたい」という人も多いのではないだろうか。配当については、「1株あたりの年間配当金÷株価×100」で配当利回りを計算するが、株主優待については「優待品の金額÷投資金額×100」で優待利回りを計算できる。優待品が豪華であればあるほど、優待利回りは高くなる。
ダイヤモンド・ザイでは、達人たちが選んだ優待株88銘柄を対象に「合計利回り(配当+株主優待利回り)ランキング」を作成。そのトップ10は以下のようになった。
図の中の「ジャンル」は、もらえる優待品の種類、もしくは2025年に株主優待が新設されて、優待名人・桐谷広人さんが実際に買った銘柄を示している。
株主優待株や高配当株を中心に投資している桐谷さんは「買い値で計算したときの配当+株主優待の合計利回りが4%以上であること」を投資の基準の一つとしている。これから株主優待株を買うなら、桐谷流に従って合計利回りに着目してみるのがおすすめだ。