
若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。斉藤英二郎は、永禄大学の研修医だが、大学病院でトラブルを起こし、厄介者扱いを受けている。そんな中、NICU(新生児集中治療室)の研修が始まった。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第22話「戦場の生」を掲載する。
【あらすじ】
主人公・斉藤英二郎は、永禄大学附属病院(永大病院)で研修している25歳の研修医だ。
第一内科での研修を終え、NICU(新生児集中治療室)での研修が始まった。NICUにいる赤ちゃんたちのあまりに小さい体を見て、衝撃を受ける斉藤。
愚痴や小言の多い指導医の高砂の元で、斉藤も反抗心を抱きながら、研修に励む。
斉藤の担当の双子の赤ちゃんのアラームが鳴った。高砂と斉藤が走って向かうと、弟の赤ちゃんの呼吸が止まっていた。
高砂は斉藤に指示を出すが、小さい赤ちゃんゆえに、薬の量も、あまりにも少なく、戸惑う斉藤。
さらに、高砂は聴診器を自分の息を吹きかけて温めていた。冷たい聴診器をいきなり赤ちゃんに当てると、心臓が止まる可能性もあるからだ。繊細な作業が続き、緊張感が続いたが、どうにか赤ちゃんは回復した。
ヘトヘトになった斉藤に看護師は、高砂が「その子が生きたいかどうか」がわかるという話をする。斉藤は信じられない思いだが、徐々にわかってくるようになる。
そんな中、担当の双子の赤ちゃんを産んだお母さんがようやく赤ちゃんと対面を果たした。しかし、意外な様子に、斉藤は驚く。
さらに、双子の赤ちゃんには複雑な事情があるようで――。
若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!

