ピート・ヘグセス米国防長官は30日、世界各地の米軍高官をバージニア州に緊急招集して会議を開く。数百人の軍高官に対し、自身が考える「戦士の精神」について演説する予定だ。軍の文化に関するトランプ政権の指示を国防総省が迅速に導入していないことに、ヘグセス氏はいら立ちを募らせている。計画について説明を受けた複数の当局者が明らかにした。今週発令されたヘグセス氏の命令は、世界各地に駐留する将軍や提督の緊急会議を求めるもので、軍高官らは驚きをもって受け止めた。同氏は今年に入り、一部の上級将校を解任しており、さらに多くの司令官が解任されることへの懸念が広がっている。当局者の1人によると、ヘグセス氏は自身が唱える「戦士の精神」のアジェンダが軍全体に迅速に浸透していないことにいら立ちを募らせている。同氏はまた、国防安全保障協力局(DSCA)の小規模な下部組織であるフロントオフィス(EFO)と混沌(こんとん)とした意思決定構造のため、政策の遂行に苦慮している。来週の演説は、上級国防当局者と軍指導者がヘグセス氏の優先事項で団結することが目的だと、同当局者は述べた。