クレームは“期待の翻訳機”
事実→感情→要望の三層で聴く

不満の裏には「本当はこうしてほしかった」が必ずあります。到着日・品質・価格・連絡頻度など、期待の軸を言語化すると改善点が一気に具体化します。

何が起きたか」「どう感じたか」「次はどうなれば良いか」を順に確認。事実の争いを避け感情の火消しをしてから要望で着地させます。

その場で“再発防止”を宣言
定型文より“鏡返し”

たとえば、表記修正・FAQ追記・自動通知の強化など、なにかしら具体的な一手を即時に伝える信頼が回復します。対応は“名詞”ではなく“動詞”で約束。

一方で、「◯◯のご予定に間に合わず、お楽しみが減ってしまったのですね」と相手の言葉を鏡のように返す。理解の確認が謝罪より効きます。

費用対効果の視点を持つ
仕組みに落とす

代替品手配・クーポン付与は、コストではなく再購入率の投資ともいえます。なぜなら、小さな誠意がLTV(顧客生涯価値)で回収されるからです。

紛らわしい表記はテンプレ化して禁止したり配送文面は到着日と発送日の両方を明記するなどしてチェックリストで毎回検証するなど、対策を施すのもよいでしょう。人の善意より、仕組みで再発を防ぎます。

※本稿は、『「おウチ起業」で4畳半から7億円 ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ!』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。