8割超の学生がすでに内定獲得。内定獲得企業数は平均2.87社と高水準【26年就活生1621人調査】Photo:PIXTA

企業の採用予定数は5年連続で拡大。売り手市場下でますます早期化・長期化が進んだ2026年新卒就職・採用戦線。特集『2026年就活戦線』(全6回)の#3では、ダイヤモンド・ヒューマンリソースが行った採用アンケート調査(学生対象)を基に分析する。(ダイヤモンド・ヒューマンリソース 経営企画室 室長 高村太朗)

内定獲得企業数は平均2.87社
「売り手市場」鮮明化

 平均プレエントリー数は41.0社と25年卒(38.9社)から微増したものの、説明会参加数は平均19.9社で25年卒(19.8社)から横ばい。受験企業数は平15.4社(同14.9社)と微増にとどまった。

 調査時点の内定獲得率は86.4%と8割を超える高水準となった。内定獲得企業数は平均2.87社となり、調査開始以来最多となった25年卒(3.15社)より0.28社減少。高水準を維持しているものの24年卒(2.94社)の水準で学生優位の売り手市場が継続している様子が明確になった。

 内定獲得企業数の回答では最も多い「1社」は29.6%で25年卒(24.8%)を上回り、6社以上の内定を得た学生は9.2%と25年(13.8%)から4.6ポイント減少した。