「どうして私達だけ…」不妊治療で授かった待望の赤ちゃんなのに受け入れられない親。一体なんと言って説得すべきなのか?【マンガ】ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰

若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。斉藤英二郎は、永禄大学の研修医だ。NICU(新生児集中治療室)の研修が始まり、双子の低体重児を担当することになった斉藤だが、双子の両親は「障害を持つ可能性がある」と考えて、なかなか我が子を受け入れることができない。母親から不妊治療の辛さも聞き、当初は両親に批判的だった斉藤は何も言えなくなってしまう。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第24話「不妊治療」を掲載する。

【あらすじ】

 主人公・斉藤英二郎は、永禄大学附属病院(永大病院)で研修している25歳の研修医。

 NICU(新生児集中治療室)での研修が始まり、指導医の高砂の元で、懸命に赤ちゃんたちと向き合っていた。

 斉藤の担当は、低体重で生まれた双子の赤ちゃんだ。しかし、父親・田辺秀勝は障害を持つ可能性があるという理由で、我が子を受け入れようとしない。さらに「このまま子供達を…死なせてやって下さい」とまで言われてしまい、斉藤はショックを受ける。

 斉藤は母親に「自分の子供でしょう?田辺さんは子供達のことをどう思ってるんですか?」と問い詰める。すると母親は苦しい胸中を語り出した。

 田辺夫婦は秀勝が精子減少症のため、4年間、不妊治療をしていた。体外受精を繰り返し、ようやくできた念願の子供だった。

「産めば全てが幸せだと信じてました」「どうしてあんなにがんばった私達の子が……障害を持つかもしれない未熟児なんですか?」(原文ママ)

 斉藤は苦しくも「自分の子だと認めないというのは…」と食い下がろうとするが、母親にどうすれば受け入れられるのかと尋ねられ、何も言い返せなくなってしまった。

 すると、双子の赤ちゃんに異変が起こる――。

 若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!

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