パレスチナ自治区ガザ地区のテント村で暮らすパレスチナ人のアラ・ハリルさん(49)は、ドナルド・トランプ米大統領の和平案の条件を気に入っていない。しかし戦争はもっと嫌いだ。戦闘のためガザ市の自宅から避難を余儀なくされた、6人の子どもの母親であるハリルさんは、トランプ氏の案には同地区からのイスラエルの撤退時期が明記されておらず、武装組織に対するイスラエルの作戦が完全に停止する保証もないことに不満を抱いていると語った。インタビューで「多くの点でこれはパレスチナ人にとって有利ではない」とし、それでもなお「流血が止まるよう」イスラム組織ハマスがこの案を受け入れることを望んでいると話した。ガザの世論について一般化するのは危険だ。信頼できる世論調査はない。しかし、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が取材したガザ地区の住民6人はいずれも一貫したメッセージを発していた。米国が仲介した合意には不備があると考えているものの、ハマスはこれを受け入れるべきというものだ。
ガザ住民「今すぐ停戦を」 ハマスへのメッセージ
トランプ米大統領の和平案の条件は気に入らないが、戦争はもっと嫌だと話す人も
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