
転職後、わずか1カ月で「この人は期待外れだ」と見なされる人がいます。成果を出すには早すぎるこの期間、一体“能力以外”の何がチェックされているのでしょうか?実は、多くの転職者が無意識に取ってしまいがちな、評価を暴落させる「絶対NG行動」が存在します。転職してすぐに信頼を勝ち取る人と、そうでない人を分ける決定的なポイントを解説します。(クライス・アンド・カンパニー代表取締役 丸山貴宏)
転職直後にチェックされる
“能力以外”のポイント
中途採用者数の拡大基調が続いています。日本経済新聞の採用計画調査によると、2025年度の中途採用の計画人数は15万人で24年度実績から10%増加となり、過去最高を更新する見込みです。
企業が中途採用を行うときは、即戦力として採用する場合と将来への期待の割合が大きいポテンシャル採用とがあります。いずれの場合も企業はその人の活躍を期待して採用をしています。
しかし、転職直後のわずか1カ月という短期間で「この人は期待はずれだな……」という評価を下されてしまう人がいるのです。一度低評価を受けると周囲の評価を覆すのは簡単ではありません。一方、同じ期間で周囲から「この人なら仕事を任せられる」と信用を得て、その後の活躍につなげる人もいます。
中途採用が当たり前になった今、新入社員が「できる人」なのか「できない人」なのかを判断されるまでのスピードが従来よりも早まっていると感じます。
「いくらなんでも1カ月は早すぎる」と思われた方もいるでしょう。確かに、同じ業種で転職したとしても、前職とまったく同じ業務というわけにはいきませんから、成果を出すにはそれなりの時間が必要です。転職直後の1カ月で成果を挙げることは難しいでしょう。
つまり、転職後1カ月で「期待外れ」の評価が下されてしまうケースでは、成果以外の原因によって評価が下がっていると考えられます。
中途採用が当たり前になった今、評価を下されるまでのスピードが従来よりも早まっている感もあります。
では「転職してすぐに期待される人」と「期待外れだとガッカリされる人」の違いはどこにあるのでしょうか。「この人、仕事できなさそう」と思われてしまう転職者が取りがちな“ある行動”について解説します。