2期目のドナルド・トランプ米大統領は、1期目には願ってもかなわなかった形で司法省を掌握している。当時、トランプ氏は司法省幹部への不満を公然とぶちまけはしたが、側近たちが法制度を信頼するよう促すと、その助言におとなしく従っていた。だが2期目は、誤送信した1本の投稿だけでトランプ氏の要望が通るようになっている。トランプ氏は9月20日、パム・ボンディ司法長官に非公開のメッセージを送ったつもりだった。事情に詳しい政府当局者らはそう話す。同氏が敵視する元連邦捜査局(FBI)長官のジェームズ・コミー氏らを起訴するように促す内容だった。「これ以上の遅延は許されない。われわれの評判と信頼性が失われている」とトランプ氏は記した。
米司法省を「牛耳る」トランプ氏 SNS誤送信で浮き彫り
1期目とは大きな違い、政敵に向けた報復に協力態勢が整う
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