英銀大手スタンダードチャータード(スタンチャート)では、人工知能(AI)時代に向けて労働力の再構築に取り組む中で、従来のフルタイム雇用という概念の重要性が薄れつつある。従業員には依然として職位があり、その業務内容も職務記述書に明記されているが、従業員は行内でギグワーカー(単発の仕事を請け負う労働者)のように行動し、雇用時の職務とはほとんど、あるいは全く関係のない臨時プロジェクトを引き受けている。柔軟性が高いこのアプローチは行内の「人材マーケットプレース」を通じたもので、AIツールで生産性を格段に高められる人的資本を再配置し、新たなAIを導入するペースを加速させるために非常に重要だと、スタンチャートのタヌジ・カピラシュラミ最高戦略・人材責任者は語る。
行員の大半が「ギグワーカー」 英銀の人材活用術
スタンダードチャータードでは人材マーケットプレースを通じて従業員が単発の仕事を引き受け、AI導入を円滑化している
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