眠りへのスイッチを入れる「入眠儀式」

空間の使い分けは、快眠への大切な第一歩です。さらに一歩進んで、眠りにつくまでの「時間」の使い方を見直してみませんか。

就寝30分~1時間前からは、自分だけの「入眠儀式」の時間と決めましょう。

五感を眠りモードに切り替える

儀式といっても、難しいことではありません。例えば、部屋の照明を間接照明や暖色系の光に切り替えるだけでも、脳は「リラックスする時間だ」と認識します。

カフェインレスのハーブティーで体を内側から温めたり、好きな香りのアロマを焚いたりするのも効果的です。大切なのは、「これをしたら眠る」という心と体への合図を習慣にすることです。

「何もしない」が最高の準備

そして最も重要な儀式は、ベッドに入ってから「何もしない」ことです。スマートフォンはもちろん、考え事もベッドに持ち込まない。ただ目を閉じて、自分の呼吸に静かに集中する。

その日の心配事は、寝室のドアの外に置いてくる意識が、あなたを質の高い眠りへと誘ってくれるのです。

※本稿は『とにかくぐっすり眠りたい 老舗ふとん店の12代目がこっそり教える快眠法60』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。