スコット・ベッセント米財務長官は、米国は中国の新たなレアアース(希土類)輸出方針に反撃できるとした上で、両国間の緊張は緩和が可能との見方を示した。ベッセント氏は15日午前のCNBCのイベント「インベスト・イン・アメリカ・フォーラム」で、中国が導入しようとしているレアアース規制より「もっと強力なものがわれわれにはある」と述べ、中国が必要とする航空機エンジンなどを挙げた。「われわれも中国に対して多くの交渉材料を持っている」と語った。さらに「これは中国対世界だ」と指摘。統制経済の官僚が世界の他の地域のサプライチェーン(供給網)を管理することは許されないとし、「これは米中の問題ではない」と述べた。ベッセント氏はまた、ドナルド・トランプ大統領と習近平・中国国家主席は信頼に基づく良好な関係を築いており、これが貿易摩擦悪化の歯止めになるはずだと述べた。「われわれは中国経済を損なうつもりはない。中国もわれわれの経済を損なうつもりはないと信じている」
ベッセント氏「米国には中国より強力な手段」 レアアース紛争巡り
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