スコット・ベッセント米財務長官は15日、レアアース(希土類)資源を武器化する中国に対抗するため、同盟国・友好国の協調態勢を構築したいとの考えを示した。これは適切な動きだ。ただ、ドナルド・トランプ大統領が一方的な関税措置で同盟国・友好国を攻撃していなければ、世界中に協力を求めるのはもっと容易だったかもしれない。ベッセント氏は今週前半、中国は自国が供給するレアアースをわずかでも含んでいる製品に関し、世界的な輸出統制の脅しをかけていると述べ、同国は「自由世界全体のサプライチェーン(供給網)と産業基盤にバズーカ砲を」向けていると非難していた。彼の主張は正しい。中国はレアアースの供給を支配しており、それは深刻な問題だ。
【社説】中国レアアース規制に結束する米同盟国
米財務長官の提案は正しいが、それならなぜトランプ大統領は関税で同盟国を攻撃するのか
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