中国の次期5カ年の経済計画を策定するため、共産党のエリートらが集結する。中国共産党は中央委員会第4回全体会議(4中全会)を20日から23日まで開く。その後に公表するコミュニケで、政府が経済の混乱をどう切り抜けようとしているかが示される見通しだ。ただ、第15次5カ年計画の詳細は来年3月まで公表されない。中国は政府債務の増大や人口減少・高齢化、根強いデフレ、数年にわたる不動産不況に直面している。さらに、米国との関税戦争や西側諸国との貿易摩擦にはまり込み、長年にわたって経済成長の原動力だった安価な輸出品が世界中で反発を招いている。市場関係者は、中国政府が消費主導の成長に向けて有効な措置を講じ、輸出や借り入れによる投資への過度の依存から脱却することを期待している。