観光ホテルやビーチから数キロしか離れていない米陸軍施設で、先進的な360度レーダーの試験が行われている。これは、米自治領グアムを中国のミサイル攻撃から守るために構築される、80億ドル(約1兆2000億円)規模の防衛システムの一部に過ぎない。構築中の防御シールドは、米軍による根本的な方針転換の一部だ。米国防総省は、自国領の中でホノルルよりも北京に近いグアムを、太平洋戦略の要に変貌させている。軍当局者らによると、その狙いは、拡大を続ける中国の軍事力に対する抑止力として機能させることにある。中国が自国領と主張する台湾を武力制圧することを阻止し、米国には戦う準備ができていると示すためだという。