「自分の心を守りながら嫌な人と距離をあけたいとき」に言ったほうがいい、たった一言とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。これからの生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、誰でもできるプロセスとしてみなさんに共有する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)
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心を守るための「心理的距離」
人間関係や仕事のプレッシャーで心が疲れてしまうとき、大切なのは「距離の取り方」です。
物理的に離れることが難しくても、心理的な距離をつくることで心の安定を保つことができます。
本記事では、心理的距離を確保する具体的な方法を解説します。
「すべて」を抱え込まない
心理的距離を保てない人は、他人の感情や問題を自分ごとのように抱え込んでしまいがちです。
しかし、それでは心が摩耗してしまいます。
「これは自分の責任ではない」「ここから先は相手の問題だ」と線を引くことで、心を守ることができます。
言葉で「区切り」をつける
心理的距離を確保するためには、言葉の使い方も有効です。
「私はそうは思わない」
「それはあなたの意見ですね」
と、表現することで、相手と自分を切り分けられます。
言葉によって境界線を明確にすることは、感情的な巻き込まれを防ぐ手段となります。
「物理的な行動」で補強する
心理的距離を意識するだけでは不十分なときもあります。
そうした場合は、実際に物理的な距離を取ることも有効です。
短時間席を外す、連絡頻度を減らす、スマホを手放すなど。
小さな行動が心理的な距離感をサポートします。
心を守るためには、他人や状況と適切な心理的距離を保つことが必要です。
すべてを抱え込まず、言葉や行動で境界線をつくることで、心の安定が保たれます。
過度に近づきすぎず、適度な距離をとりながら淡々と行動を続ける。これが「ゆるストイック」の実践です。
私たちもまた、心理的距離を意識し、ゆるストイックに生きましょう。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)は8.5万部を突破した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。








