「それって殺人じゃないですか…」ダウン症の赤ちゃんを拒否する両親→命を救うための非常識な「最終手段」とは【マンガ】ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰

若き研修医の視点から日本の医療が抱える問題を描いた、佐藤秀峰の人気マンガ『ブラックジャックによろしく』。斉藤英二郎は、永禄大学附属病院のNICU(新生児集中治療室)で研修中で、双子の低体重児を担当している。双子の弟はダウン症で、合併症の手術が必要だが、両親は拒否している。時間だけが過ぎて行く中、双子の兄まで衰弱し、現場は焦り始めていた。リアルな描写で衝撃を与えた医療マンガの第29話「力なき者たち」を掲載する。

【あらすじ】

 主人公・斉藤英二郎は、永禄大学附属病院(永大病院)で研修している25歳の研修医。

 NICU(新生児集中治療室)の指導医の高砂の元で、低体重で生まれた双子の赤ちゃんの担当として奮闘しているが、双子の弟はダウン症のため合併症の手術を早くする必要があった。

 さらに、双子の弟だけでなく、兄の方も母乳を消化できず、どんどん衰弱していってしまう。看護師は「お兄ちゃんはお腹に異常はないはずなのに……双子って不思議。一方が弱るともう一方まで弱っちゃうのね……」と肩を落とす。

 双子の両親は子どもたちを受け入れることができず、手術依頼も拒否している。斉藤の指導医・高砂が父親の元へ説得に向かうも、失敗に終わる。両親のサインがもらえなければ手術はできない。斉藤は「見殺しですか?」「それって殺人じゃないですか……」と高砂を責めるが、打開できる方法は思いつかずにいた。

 悩む斉藤は、ある意外な人物の元へ向かうーー。

 若く、高い志をもった斉藤が、日本の医療の厳しい現実と向き合いながら成長していく物語。マンガの続きは『ブラックジャックによろしく』でチェック!

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