2025年は企業の超大型M&A(合併・買収)案件が相次いだ。ウォール街はこの潮流が26年も続くとみている。ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のデータによると、25年に発表された10億ドル(約1570億円)以上の規模のM&A案件は68件と、1980年以降で最多となった。案件規模の年平均はほぼ2億2700万ドルと記録を更新した。メディア業界では米動画配信大手ネットフリックスが米ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)のスタジオ事業と映像配信サービス事業「HBOマックス」を約720億ドルで買収することで合意した。これに対抗し、パラマウント・スカイダンスはWBD全体を対象とする779億ドル規模の株式公開買い付け(TOB)を仕掛けた。