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富裕層が大きな関心を寄せるのが、わが子の教育だ。執事として富裕層の考え方を間近で見ていると、その教育方針は想像と異なる部分も多くあると実感する。その一つが英語教育だ。真の富裕層は、実は幼少期からの英語教育をあまり重視していない。その理由とは。(日本バトラー&コンシェルジュ代表取締役社長 新井直之)
執事として見てきた
富裕層の“意外な教育方針”とは?
私は執事として、長年にわたり多くの富裕層のご家庭に仕えてきました。
特に事業を営む富裕層にとって、「後継者教育」は非常に大きなテーマです。執事の役割は、日常生活のサポートだけでなく、お子さんの将来を見据えた教育戦略を立案し、実行することにまで及びます。
具体的には、幼少期からどのような教育を受けさせるか、どの幼稚園や小学校に進学するか、どのような習い事を通じて能力を伸ばすか、そして最終的に事業を継承できる人間にどう育てるか――。こうしたプロセスを総合的に支援することが、執事の重要な仕事の一つなのです。
その中で見えてきた富裕層の教育方針の中には、一般的に考えると “意外なもの”も多くあります。
その一つが、英語教育の方針です。グローバル教育が重視される中、幼少期から英語教育に力を入れたいと考えるご家庭も多いことと思います。
しかし、実は真の富裕層ほど「幼少期からの過剰な英語漬け教育」を避けているのです。







