ドナルド・トランプ米大統領は任期1期目に、脅しと懐柔を自由気ままに織り交ぜる手法で、中国の習近平国家主席をいら立たせることがよくあった。今回、習氏はこの「暗号」を解読したと確信している。中国の政策立案者に近い関係者らによると、習氏は中国の伝統的な外交手法を捨て去り、トランプ氏専用の新たな手法を編み出した。習氏は自信に満ち、意気軒高に見えるという。この新戦略は、「交渉の達人」というトランプ氏の自己イメージを受け入れ、人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の運命など、同氏が個人的に関心を寄せる注目度の高い問題で譲歩姿勢を示すものだと、これらの関係者は述べた。しかし、トランプ政権が中国を攻撃すれば、習氏はさらに強く反撃する構えだ。これはトランプ氏に対する影響力を確保し、強さと予測不能性を示すためで、習氏はこれらの資質をトランプ氏が称賛すると信じていると、関係者らは述べた。両首脳は30日に韓国で会談する予定だ。
中国の対トランプ新戦略は有効か
習氏にとって、レアアース「爆弾」は新たな強硬姿勢を示す合図であり、TikTokは低コストの交渉材料になり得る「精神的アヘン」だった
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