ドナルド・トランプ米大統領の来訪時にいくらかでも王室の華やかさを演出できるのは英国だけではない。今週東京を訪れているトランプ氏に対し、日本は天皇陛下と面会する機会を設けることで、前向きな雰囲気を醸成しようとしている。たとえ今回の歓迎が派手なものではないとしてもだ。トランプ氏が27日午後に日本に到着するとまもなく、天皇陛下が皇居で同氏を出迎えた。非公開で30分ほど会談が行われ、再度の握手の後、トランプ氏は皇居を後にした。今回の皇室の対応は、米関税の回避とその見返りの軽減を勝ち取るために豪華なもてなしでトランプ氏を懐柔しようとする、よく使われる戦略の一種といえる。27日の歓迎は、トランプ氏を国賓として皇居の豪華な晩さん会に招いた2019年より控えめなものだった。
トランプ氏訪日、皇室が担う静かな役割
天皇陛下とトランプ米大統領の面会は華美なものではないながら、訪日初日にトランプ氏の気持ちをほぐす狙いがある
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