地上最大のショーは今週、アジアに舞台を移した。ドナルド・トランプ米大統領はマレーシアで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席後、日本の天皇陛下と首相との会談のため同国に降り立った。トランプ氏は韓国の李在明大統領と会談する予定で、その後、2期目では初となる、中国の習近平国家主席との対面会談に臨む。米中首脳会談が近づくにつれ、双方とも成果を指摘できるだろう。習氏はロシアとの同盟関係を巧みに利用してきた。ロシアのウクライナ侵攻を支え、その戦争の取り組みに北朝鮮の生産・軍事力を動員することで、中国政府はロシアと西側諸国の両方を弱体化させている。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が旧ソ連領の西部におけるロシアの支配を回復しようと苦闘している間にも、石油などの資源の豊富な中央アジアの旧ソ連領全域で中国の力が日増しに強まっている。