ロシアが停戦を拒否し、戦争終結に向けてブダペストで予定されていた米ロ首脳会談が中止されたことにより、ウクライナでの戦争が今後数年間続くという厳しい見通しが浮上している。一方で、この戦争の様相は変化しつつある。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、最終的に小さな隣国ウクライナを疲弊させ、同国経済と社会の崩壊を引き起こせると確信している。そうなれば、たとえかろうじての勝利であっても、約4年前に自身が始めた破壊的な戦争が結局のところ報われたと主張できるようになる。