TBS系の人気番組「ひるおび」(12月11日放送)に『見るだけでわかる! 図解 紙片づけ』(石阪京子著)の著者で片づけアドバイザーの石阪京子先生が出演。さまざまな紙があふれ、紙の整理に悩むご家庭を訪れ、大事な「紙」が5秒で取り出せるようになる、驚きの石阪メソッド「紙片づけ」を披露しました! この記事では番組内で紹介された実践的&具体的な「紙片づけ」の方法の一部を、『見るだけでわかる! 図解 紙片づけ』から、抜粋・編集して紹介します。

【TBS系「ひるおび」で話題!】紙があふれる家を、「5秒で必要な紙が取り出せる家」にするには?写真:「図解 紙片づけ」より

モノの片づけよりも難しい「紙片づけ」

今回の番組に登場した鈴木さんは、旦那さんと子どもさんお2人の4人家族。お部屋はきれいに片づいているのに、あちこちに「紙」がたまっています。

テレビボードの上やカラーボックスに無造作に紙が積み上げられ、冷蔵庫の上にも様々な紙が貼られています。必要な紙なのか、不要な紙なのか、大事な紙はどれなのか、ぱっと見るだけでは判別不能な状態になっていて、どこから手をつけたらいいのかわからない状態です。

実は、鈴木さんと同様にモノの片づけはできるのに、紙の片づけを苦手としている方は非常に多いのです。
紙は、自分が望んだわけでもないのに、勝手に毎日入ってきます。そして、内容をちゃんと読まないかぎり、捨てていいのかどうかがわかりません。

「ちゃんと読む時間もないし大事そうだから、一応残しておこう」と思うと、どんどん積みあがっていき、本当に必要な紙が必要な時に出てこない、大事な紙が行方不明になる……、という事故が起こります。

思い当たる方も、多いのではないでしょうか。

9割の紙は、実は不要!

本書の中では、入ってくる紙の処理方法を4つに分けています。

①一見して不要な紙は、すぐに捨てる
②一瞬迷う紙は、確認して捨てる
③「書かれた情報だけが必要な紙」は写真に撮ってスマホ保存(紙は捨てる)
④紙自体が必要なものは、残してファイリング

です。④に入るもの、つまり、紙として残してファイリングすべきものは、実は入ってくる紙の1割程度しかありません。そして④の紙は、究極には次の2種類だけ。

それが「金目の紙」と「使う目的のある紙」です。

「金目の紙」は、たとえば、控除の紙や保険証券など、お金に変わる紙です。金融機関からのお知らせなどはたとえ封筒に「重要」とかいてあっても、お金に変わるわけではないので、金目の紙ではありません(確認して捨てるの②に該当)。

「使う目的のある紙」というのは、その紙自体を提出したり持ち歩いたりしなければならない紙です。たとえば、学校に提出する紙や健康診断にもっていく紙、パスポートなど、書かれている「情報」ではなくそれ自体が必要となる「紙」です。

鈴木さんの家のように、すでにあちこちに紙の山ができている場合は、家中の紙を、一箇所に集め、落ち着いて、それぞれの紙が①から④のどれに当たるのかを判断していきます。

残った紙は6つのファイルボックスに立てて保存

1割程度の残った紙を、今度は、5秒で取り出せるように、仕分けて保存していきます。

ご家庭の紙は
①暮らし
②健康
③マネー
④教育
⑤取説・保証書

の5つのジャンルと、

⑥待機(確認が必要な書類の一次的な置き場)

の6カテゴリーにわけられます。
(これ以外に、要不要だけでは判断できない「思い出の紙(子どもの作品、写真、手紙など)」がありますが、その整理法はここでは省略します。詳しくは『図解 紙片づけ』をご覧ください。)

この6つのカテゴリのファイルボックスを用意して、さらにそのボックスの中を仕切るグッズを使って紙を立てた状態で保存するのが石阪式のファイリングメソッドです。

それぞれのボックスに入る紙はどんなものがあるのか、また、ボックスや仕分けのためのグッズなどは『図解 紙片づけ』で細かく紹介しています。
ぜひ、そちらも参考にして、今年中に、家中の紙を片づけてみてください。

紙を片づけると、見た目がすっきりするのはもちろんですが、「あの件どうなってたかな?」「何か忘れてなかったっけ?」というような、頭の中のモヤモヤもすっきり解消しますよ。

*本記事は、『見るだけでわかる! 図解 紙片づけ』の内容を編集して作成しております。