【テレビやSNSで大人気】今どきのママパパに圧倒的に支持されているカリスマ保育士・てぃ先生の子育てアドバイス本第3弾『子どもにもっと伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てのみんなの悩み、お助け中!』ができました!
テレビやSNSで大人気、今どきのママパパに圧倒的に支持されている現役保育士・てぃ先生。そんなてぃ先生のSNSには、毎日膨大な数の悩みや相談が届くといいます。
本連載では、そんなママパパたちに向けて、正論だけではない、すぐに使えるリアルな回答をお伝えしていきます。

【保育士てぃ先生がお助け!】親から離れて遊ぶことができませんPhoto: Adobe Stock

【みんなの悩み】親から離れて遊ぶことができません

 児童館で、まわりの子たちと遊ばせようとするのですが、戻ってきてしまいます。どうしたら遊びに入っていけますか?

【てぃ先生の答え】戻ってきたら無条件で受け入れて

 生まれたばかりの赤ちゃんは、自分を守りお世話してくれるママパパとぺったり肌を合わせて過ごします。やがて成長するにつれ、はいはいしたり、よちよち歩きしたりして少しずつ離れていきますよね。

 でもそうやって出ていった先で何かいやなことがあったり、不安なことがあると、また安全基地であるママパパのところに戻り、自分の心を安定させようとします。

 それをくり返して、だんだんともっと遠くへ行けるようになるわけです。

遊び場は、子どもにとっては冒険の場所

 児童館や公園など、まわりに自分以外の子どもがたくさんいたり、おもしろい遊具やおもちゃがいっぱいある場所は刺激的で楽しい場所ですが、それと同時に、子どもにとっては、何が起こるかわからない場所でもあります。

 ですからそこで遊ぶことは、子どもにとっては7つの海に探検へ行くくらい、勇気が必要なことなんですね。そしてその冒険で傷ついたら、安全な基地に戻って癒されることで、また次の冒険に出かけられるわけです。

安全基地から締め出されるとパニックに

 ところが質問者さんのように、戻ってきた子どもの背中を「もっと行きなさいもっと行きなさい」と押してしまうと、子どもはせっかく戻ってきた安全基地から締め出された恐怖と不安で、パニックになってしまいます。

 そうなるともう、どうしたら安全基地に戻れるかということしか考えられなくなり、冒険どころではなくなります。親が押せば押すほど子どもは戻りたくなるという悪循環になるわけです。

 ですから、もし子どもが戻ってきたり、そもそもおひざから出られなかったりしても、無条件で受け入れて、「◯◯ちゃんを守るよ」「大丈夫だよ」「どうしたの?」と、気持ちを言葉や態度に示して子どもを安心できるようにしてください。そうしていると、いずれ子どもはまた安心して冒険に出発できるようになります。

 そしてそれを日々くり返していくと、冒険の距離がどんどん長くなり、いつしかママパパがいなくても遊べるようになりますから、あわてず見守ってほしいと思います。

本原稿は、てぃ先生著『子どもにもっと伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てのみんなの悩み、お助け中!』からの抜粋です。この本では、子育てがラクになって、親子とも幸せになるテクニックを紹介しています。