【テレビやSNSで大人気】今どきのママパパに圧倒的に支持されているカリスマ保育士・てぃ先生の子育てアドバイス本第3弾『子どもにもっと伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てのみんなの悩み、お助け中!』ができました!
テレビやSNSで大人気、今どきのママパパに圧倒的に支持されている現役保育士・てぃ先生。そんなてぃ先生のSNSには、毎日膨大な数の悩みや相談が届くといいます。
本連載では、そんなママパパたちに向けて、正論だけではない、すぐに使えるリアルな回答をお伝えしていきます。

【保育士てぃ先生がお助け!】子どもに言葉を教えるのは何歳から?Photo: Adobe Stock

【みんなの悩み】子どもに言葉を教えるのは何歳から?

 子どもに語彙力を身につけてほしいです。何歳から言葉を教えればいいですか?

【てぃ先生の答え】赤ちゃんが何かを指さしたとき、「◯◯だね~」と声をかけよう

 答えとしては、赤ちゃんの時期からでもできます。まだ話せなくてもまるで「あれを見て!」「◯◯があるよ!」と言っているかのように、ママパパの顔を見ながら「あー」「んー」などと声を出して何かを指さすことがありますよね。

 このときにポイントになるのが「共同注視」です。ママパパと一緒に同じものを見て、関心を向ける。これが子どもの成長や言葉の獲得にとって重要なものになります。

自然に言葉を理解していく

 ですから、赤ちゃんが花を指さしたら、「お花が咲いてるね~。きれいだね~」とか車を指さしたら「くるま走ってるね。はやいね」とか言葉をかけると、赤ちゃんは自然と「お花」「くるま」などいろいろな言葉を獲得していきます。指さしにこたえると赤ちゃんはうれしくなりますし、もっとほかのものにも関心を向けるようになります。少し大きくなってきたら「赤いお花」「くるまが1台」など、色や数を混ぜていくといいですよ。

 ただしあくまで自然に。教えようという気持ちが前に出すぎると、子どもは途端に嫌がります。

無理に教えなくてもいい

 絵本を開いて「これはうさぎ」「これはでんしゃ」などと教えることがよくないとは言わないですが、子どもがまだ興味がないのに強制的に覚えさせようとすると、子どもにとってその時間が苦痛となり、絵本を見ることやお話をすること自体をいやがるようになってしまう可能性があります。

 「◯歳だから」と無理に覚えさせなくても、ママパパがお子さんと同じものに注意を向けて、いっしょに感動したり、おもしろいね、って共感することが、どんな教育よりも子どもの成長にとって素晴らしいことなので、この点は忘れないようにしてください。

 なかには「なかなかしゃべらない」とあせるママパパもいます。ご不安な気持ちは痛いほどわかります。ですが、難しい顔をしたママパパの話より、笑顔のママパパの話のほうが入っていくと思いませんか? 子どもの成長は十人十色。みんなが成長曲線の上に乗っているわけではありません。とくに言葉はじっくり時間をかけていいんです。あせらずに進めてみましょう。

本原稿は、てぃ先生著『子どもにもっと伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てのみんなの悩み、お助け中!』からの抜粋です。この本では、子育てがラクになって、親子とも幸せになるテクニックを紹介しています。